1:線画をスキャナで取り込む

■コピー用紙に下書きをし、それをトレス台で原稿用紙に直接ペン入れしたものをスキャナで取り込みます。
私はいつも、CGを描く時は原稿用紙に下書きしていません。その方が消しゴムをかける手間も省けるし、取り込んだ時に消し忘れ線なども入らず、綺麗に取り込めるからです。アナログ原稿は別ですが。

■取り込むサイズは印刷する時には600dpiで、Web用なら350dpiです。鉛筆書きの時は大体いつも600dpiです。
一般に、印刷用は350dpiで十分といわれていますが、私の場合、いつも線画を修正したりするので、この解像度で取り込み、のちに小さいサイズに直しています。めんどうですねヽ(´▽`)ノ
今回はWeb用なので、350dpiのグレースケールで取り込みます。


2:ごみ取り、線画修正

■取り込んだら、イメージ>色調補正>明るさ・コントラストでイラスト全体の明るさ、コントラストを調整します。小さいゴミなんかはこの時に飛ばしてしまいます。
いつも大体こんな感じ。この後、自動レベル調整をします。
■調整した後。
■200%ほど拡大し、ちまちまとゴミをブラシで消していきます。背景レイヤーなので、白でぐりぐりと。
ついでに、線画も修正。(赤マル部分)
■自然に、自然に。
■はみだした部分も……
■綺麗に。
こんな事やってるとキリがないので、主に修正するのは、髪の毛、顔等キャラの重要部分と、はみだした所、描き忘れ等です。
■ごみ取り、修正完了したのがこちら。
わかりにくいですな。えりのあたりを見ていただければわかりますかな。


3:線画抽出、解像度・カラー変更

■線画だけのレイヤーを作ります。
チャンネルレイヤーのところの指カーソル部分のボタンをクリックします。チャンネルを選択範囲として読み込みます。
その後、新しいレイヤーを作り、名前を「線画」とします。
■読み込んでいた選択範囲を反転させ、先程作った線画レイヤーに黒で塗りつぶします。その後、選択範囲は解除します。
■このままだと、線が下の背景レイヤーとだぶって見えるので、線画レイヤーの下に新しくレイヤーをつくり、白で塗りつぶします。
これで線画抽出完了です。もう、背景レイヤーはいらないので、捨ててしまってかまいませんが、私はいつも最後に捨てています(貧乏性)
現在のレイヤーはこんな感じ。
■ここで解像度を変更します。イメージ>画像解像度で、350dpiを217dpiにします。
なぜ217なのか?どこかのサイトで、これが一番作業しやすい(Web用の場合)とあったからです。
とくに根拠はありません(きっぱり)なので、200だろうが150だろうが好きな数字でいいと思うのですが、あんまり小さい数字だと色を塗る時大変なので、自分のパソコンスペックと相談して決めてみるのがいいと思います。
ちなみに、印刷用の時は600dpiから350dpiにします。
■グレースケールからカラーに変換です。
イメージ>モード>RGBカラーでRGBにします。この時、こんな警告がでますが、ここでは統合しないを選んで下さい。
印刷用(同人誌印刷等。自分のプリンタで印刷する時は、とくに神経質にならなくても平気です)の場合、CMYKにしなければなりませんが、最後にCMYKになっていれば問題ないので、このままRGBで進めてもかまいません。
ただ、時折、ビュー>プレビュー>CMYK等で確認しながらすすめる事をお勧めします。
色合いがかなり違ったりする時もあるので。
最近の印刷屋さんは、RGB入稿でも大丈夫な所もあります。パンフレット等で確認してみるとよいですね。
■今現在はこんな感じ。あんまり変わってないようにもみえますが、線画は独立しています。
ここで、保存しておきましょう。こまめに保存しておくと、後でフリーズ!なんてなった時に被害が最小限に押さえられます。


やっと線画が終りました。次は肌の色塗りです〜。

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